OFWとは

こんにちは、リモンズの松本です。

今回は、海外で働くフィリピンの人達、OFW(Overseas Filippino Workers)について紹介してまいります。

実は、この海外で働いているOFWの人たちが本国の家族のために仕送りとして送る金額がフィリピンのGDPの約10%を占めていて、フィリピン経済を支える大きな収入元となっております。

また、OFWとして海外で働いている人達は、国民の約10%(10人に1人)の割合になっており、

海外で働く日本人が国民の約1%(100人に1人)と比べると、日本に住んでいる私たちには、なかなかない感覚かとお思います

フィリピン政府としても,OFWからフィリピンへの送金によりGDPに大きな貢献をすることになっているので、

彼らを「現代の英雄」とたたえています。

また、フィリピンでの英語の普及度の高さも、海外で働くことのハードルを下げている要因の1つかと思います。

中東地域で大活躍！

日本でもエンターティナー(フィリピンパブなどで働く方達)をよく見かけるので、日本に多くのフィリピン人出稼ぎ労働者としてきているかと思いきや、実はフィリピンの出稼ぎが多い国トップ10にも入っていません。

以下の表が2015年度における、フィリピンの海外出稼ぎ労働者が多い国トップ10になります。

(参考)POEA,http://www.poea.gov.ph/ofwstat/ofwstat.htmlより

ご覧の通り、中東地域でフィリピンの多くの方が働いているのがわかります。

これは、1970年代のマルコス大統領による戒厳令下に、労働力不足にあった中東へ国家政策として、1969年から3700人が送り出されたことをきっかけに、多くの労働力が中東方面へ渡って行くこととなりました。

地域毎に多い職種としては、中東地域で建設産業やサービス産業、香港やシンガポールでは家事労働者(メイド)、日本ではサービス産業に従事するエンターティナーの方が多くいます。

ただ、OFWとして統計が取れているのは、きちんとした手続きを踏んで海外で働いている人達であって、それ以外の正式な手続きを踏まずに海外で働いている人たちがいることも事実です。

家族の絆は国境を超える

ただ、OFWの数が増えていくことの負の側面として、フィリピンから優秀な人材が流出してしまい、フィリピン経済の空洞化を招いてしまうことが挙げられます。

これは、フィリピンの人口増加により国内での就業機会も減少して、賃金の低さから海外にチャンスを求める人達が多くいるのも不思議ではありません。

そのため、フィリピンから海外へ出稼ぎに行く人達は地方出身者の割合が高く、比較的収入が低いため、家族を支えるために給料がいい、海外で一生懸命働いて仕送りをするという構図ができています。

フィリピンでは家族の絆が強いために、海外へ出稼ぎへ行かなければいけないような圧力が生まれている面も否めません。

しかし、私たち日本人が忘れつつある、本当に大切にすべき家族への愛や絆についてフィリピンの人達から学ぶことも多くあります。

海外で働くことは簡単なことではないことは私も身を持って日々感じています、それでもフィリピンの多くの人達が海外へ出て家族への仕送りのためにお金を稼ぐことを考えると頭が下がる思いです。

このように、フィリピンから多くの海外出稼ぎ労働者が出て行き、世界中で活躍をして、数年働いて帰国する人や現地で家族を作り定住する人などが、近年のグローバル化を加速させて行く1つの要因となっていると言えるでしょう。

———————————————————————————————————————————-

フィリピンの永住権リタイアメントビザを取得して快適なセカンドライフを！

フィリピンでのんびりとセカンドライフを送っている日本人の方が多い理由は下記ページをご覧下さい。

→リタイアメント後、フィリピンに移住される方が多い理由

マレーシアやインドネシア等の他国のリタイアメントビザ（永住権）と比べ、明らかに条件が良いと言われるフィリピンのリタイアメントビザ（永住権）にご興味をお持ちの場合、お問い合わせフォームよりご気軽にご相談ください。